あいらぼ《短編小説》
そこで電話は終わった。
携帯の画面を見てみると、クラスの友達、親からの電話が何十件も入っていた。
みんな…ほんとに探してくれてるんだ…。
嬉しさと申し訳なさで、涙が溢れてきた。
自分、情けないなぁ…。
涙を必死になって拭って、とめようとしていたら、来た道の向こうに二つの光が見えた。
車のライト…??
私は不思議に思った。
この時間帯は、車なんてめったに通らない。
なんせ、田舎の農道だから。