あいらぼ《短編小説》
その光は、私の前で止まった。
反射的に身体がこわばってしまった。
その場に立ち尽くしていると、車の窓が開いて、女の人の顔が見えた。
なんか見たことある…。誰だっけ…??思い出せない。
「葵唯…?葵唯!!」
え…?お母さん…?
パンッ!!!
え?
一瞬、何が起きたか分からなかった。
あぁ、叩かれたんだ、私。
今まで怒られた記憶もない私は、叩かれているのに、何故か嬉しかった。
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