ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜




『優里は、俺のために泣いたりとかしてくれたのかな?もしそうだったら嬉しいけど、俺の所為で泣くのは一日だけにしてほしいな』

「……どうして?」


MD相手に尋ねるなんて、あたしは一体何してるんだろう…


『優里が泣いてるのを見るのは、俺も辛いんだよ。だって、大切な人の笑顔が一番の宝物だろ?だから、俺が死んだら、優里には世界で一番笑っていてほしい』


あたしの瞳からは涙がとめどなく溢れた。

ごめんね、あたし…また泣いてるよ。


『俺は笑って死ねたのかな?泣いちゃうかもなぁ、ね?男が泣くなんて可笑しいね…』

「……ちゃんと、笑えてたよ。皋…」


最後まで、ちゃんと……


『俺、優里に会えて凄く楽しかったよ。いつも差し入れてくれたドーナツとか、ゼリーとかアイスとか…美味しいものもいっぱい食べたし、二人で病院抜け出して怒られたりして……』


皋の言葉と共に、当時の思い出が浮かんでは消えていく。

確かに、楽しかったな。

クスッ、思わず笑ってしまった。





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