ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜
本当は、彼が一番辛いだろう。
あたしなんか、いつも平和に生きてて、皋みたいに、病に苦しんで入院してるわけでも無い。
彼のほうが苦しいはずなのに。
なのに、あたしを慰めたりなんかして。
「そうさせて、もらうよ」
あたしはただ、そう返した。
皋は、嬉しそうに笑った。
まるで、自分のことのように、嬉しそうに。
汚れのない、きれいな笑顔だった。
だから。
あたしは、もうリスカなんてやめようと思った。
あたしが傷付くことで、悲しむ人がいる。
それを知れただけで、あたしは。
──あた、しは…………
誰かに、気に掛けてほしかった、んだ。