ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜
彼女は皋を一瞥すると、困ったように俯いた。
そして、あたしの顔を見て言った。
「そういうことは……保護者の方や血縁者の方以外には言いかねます……」
くると思った。
あたしはどうせ、単なる女子高生だ。
ただ、皋と少し仲が良くて、毎日お見舞いに来るくらいだけど。
だからって、引き下がる気はない。
あたしは今日、このために来たんだから。
「皋に親は居るんですか?本人から事故で亡くなったと聞かされましたが?」
「でも……私には……」
看護師は困ったように口籠もる。
彼女も、詳しくは知らないということなのだろうか?
やっぱり、主治医か誰かに聞かないと。