ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜




看護師はあたしが聞きたいと言ったから、詳しく話してくれたに違いない。




あたしも、彼女がこうして話してくれたことが嬉しくて、だけど………


「……それ……本当なんですか……………」



「医療について嘘を吐くなら、治る病気だとか、快方に向かってるとか、もうすぐ退院できるとか、良いこと言うでしょ。
それを、敢えて悪い方向で言ったのよ。嘘だと思うの?」


さっきのオドオドした様子は微塵もない彼女に、あたしは戸惑っていた。


さっきと立場が逆だ。


彼女は今、凄く堂々とあたしに向かって喋ってる。


「皋君の病気が進行してるところを、貴女見たでしょう?血を吐いて倒れる彼を見たでしょう?その上で、貴女に“大した事無い病気よ”と言ったところで信じたの?」


「……信じれない……本当のことを教えてって言ってたわ」


「そうでしょ?悔しいけど、私には………今の医学じゃ、皋君を救うことは出来ないのよ!」


悔しそうに、看護師は叫んだ。







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