ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜
皋は「ひまわり…」と呟いてから、目を輝かせて尋ねた。
「ねぇ、ひまわりってどんな花なの?」
皋の嬉しそうな顔が、あたしの頭から離れなくて、あぁ、やっぱりあたしはこの人が好きなんだと、改めて思い知らされる。
「ひまわりはね、いつも太陽の光を浴びて、眩しく咲いてるの。黄色くて、まるで地上の太陽みたいな花」
──…あなたみたいな花……
あたしのひまわりは貴方。
貴方が居なければ、あたしは今頃ここには居ない。
「そっか〜。そうやって、皆に幸せと笑顔を運んでるんだね」
にっこり笑って頷く皋。
「そうだよ。あたしの大好きな花。皋にも、見せたかったんだけどね…」
少しだけ暗くなったあたしに気付いたのか、皋は嬉しそうに笑顔で言った。
「見えなくてもわかる。たくさんのひまわりを、ここに感じる。ありがとう、優里」
──…貴女は俺の太陽だよ…