ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜




「………何……それ……」



しまった───…


あたしは、明奈の驚愕したような、悲しそうな表情で我に返った。


あたし、今なんて言ったの……



「ご……ごめ……」


あたしが慌てて謝ると、明奈は唇を噛み締め、悔しそうに俯いたが、首を横に振った。



「ううん。良いの。患者さんの家族や知り合いは、大体切羽詰まっててそう言うから…だけど………」



彼女は強い口調で言った。



「あたしのパパは人を殺すためにメス持ってるわけじゃない。助けるためにメス持ってるの。何時間も立ちっぱなしで、患者さんを助けるために、時間と、病気と戦ってるの。あたしはそんなパパを誇りに思ってるし、だから…」



明奈はあたしの手をそっと包むように握った。



「パパを、信じてほしいの…」




あたしは、改めて彼女の芯の強さと、優しさを感じた。







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