ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜
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夢を見た。
皋があたしに微笑みながら、何かを言っていた。
そこで、あたしはこれが数日前の会話の様子だと気付いた。
「……皋は、いつも笑ってるね」
「そうかな?俺は、笑顔っていうのを見たことが無いから、どういう感じなのかは判んないんだけど…」
皋のはにかんだような表情も、鮮明に映る。
彼と会話してるのはあたしなのに、変なの、あたしはまるで第三者のようにそれを見てる。
「ほんと……誰かを癒すような表情してるよ」
「ほんとに?それなら良いのかもしれないね。優里は?優里は笑ってない?」
「皋みたいに、綺麗に笑えない。……何でかな、悲しんでたり、俯いてたりする方が、あたしは多いかな……」
ネガティブな自分が嫌になる。
そんなこと、彼に言っても仕方ないことだけど。