ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜
「ちょっと、何時間入ってんの?ふやけるよ〜」
「え?」
あたしは、母の言葉で現実に引き戻された。
確かに、指はふやけて皺が入り、とても現役女子高生の物とは思えない。
「今上がる〜!」
あたしは声を上げて、ザバーッと勢い良く湯槽から上がった。
バスタオルで体を拭いてから、スエットに腕を通した。
また明日からは普通に学校行って、放課後に病院によって…
いつもの生活をするんだ。
「ご飯食べなさい」
「あ、サンキュー」
母がテーブルに食事を並べてくれた。
そう言えば、あたしは昨日からまともな食事をしていなかった気がする。
有り難い、あたしは早速テーブルにつき、食事を掻き込んだ。