ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜
──友達もちゃんと作って……
いつか皋に言われた言葉が頭の中に甦る。
あたしはあの時、自分にだって友人と呼べる人間はたくさん居るはずだと心のどっかで思っていた。
けど実際は、さっきみたいに顔と名前が一致しないどころか、名前の一文字も判らないクラスメイトがいたり、他人事のように人と話したり。
心此処にあらず。
まさにそんな言葉で表すのが適しているような、あたしの行動。
「ホームルームを始めます」
教師の言葉すら他人事。
あたしは頭を掠めるようなそれを聞いてから、周りに倣って起立し、礼をし、着席した。
なんてことない、日常的なその行動。
機械的なそれに、きっと皆はうんざりしてるというか、意義すら判らなくなっている気がする。
あたしがそうなんだから。
ホームルームの後、授業の道具を机に乗せ、あたしはそのまま突っ伏した。