ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜
いつもそう。
あたしの中はいつも、自分と、他人と、その外のものでしかなくて、まるでテレビの画面から全てを見ているかのように、靄の掛かった曖昧な視界の中で、何かを判断していた。
例えばそれが、学校へ行くことだったり、友人と帰ることだったり。
まるでロールプレイングゲームのように、いくつかの選択肢の中から、それを選んでいた。
人生はそんなものだと。
誰かの気紛れに乗せられた、ゲームのようなものだと、だからあたしはただ、流されるまま、何となく生きてて。
何となく、
過ごしてくんだって、思ってた。
けど違った。
ううん、変わったんだ。
公園の前であいつと出会ったあの日から、あたしの人生の歯車は回り始めて、
───あたしの世界は
────彩られたんだ