ひまわり〜あたしの心に咲いた花〜




だから、あたしにナースコールを押させないようにしたの?



何を言うために……



「…………優里のおかげで、真っ暗だった世界に、…光が、見えたんだ…」

「……え?」


皋は眉を寄せ、切なそうに微笑んだ。


「入院生活なんて、良いもんじゃないよ。……話相手は居ないし、点滴は痛いし………ご飯はまずいし…」


暇だし、と付け加える。


「公園で……優里と会ったあの日………今でも忘れないよ…真っ黒だった俺の世界に、一筋の明かりが見えたみたいだった……」


皋の目から、涙が一筋流れた。

目尻から重力に従い、それは枕に滲んでいく。


「……太陽って…優里みたいな………物なんだなって…」


「───っ、あた……しは……」


あたしは嗚咽を繰り返しながら、言葉を発しようと必死だった。


違う。


違うよ。


太陽は貴方だよ。


「…あたしもっ………皋に会えて、良かったよ……!人生なんてどうしようもないって思ってた……でも、今は違う!」


今は、


「皋と………、皋ともっと話したいんだよ!もっと一緒に居たいよ………!」



こんな気持ち、


初めてなのに、






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