激愛
父の行方
翌日、葬儀が行われた。
ユキトシもいた。
ママも、あたしの本当のパパもいた。
ただ、アイを壊した張本人、パパがいなかった。
警察に行ったが
パパはもうまともなパパに戻ってしまっていたので
厳しい罰は受けなかった。
だからアイの葬儀に来れるはずだった。
あたしはパパが大嫌いになった。
償いとしてシネバイイと思った。
皆、泣いてた。
あたしだけ、傍観者のように涙が出なかった。
アイはこれだけの人に愛されてたんだよ。
アイは死ぬべきじゃなかった。
傷をゆっくり治していくべきだった。
容易なことじゃないってわかってる。
それでも―…。