激愛
あたしは双子のお姉ちゃんだ。
幼なじみのユキトシを
病院に毎日連れていった。アイは、ユキトシが好きだったから。
ユキトシに会うと
別人のように
穏やかになったアイ。
いつしか二人は
付き合いはじめた。
あたしの入る隙間なんてなくて
あたしは家に居ることが多くなった。
部活は辞めた。
罪滅ぼしと言ったら
悪いのかもしれないけれど。
その時ママは
あたしに言った。
「あなたたちはパパとママの子じゃないのよ。ママと、愛人の間に出来た子なのよ…いろいろ調べて、パパとはなんのつながりも無いとわかったときに、パパは壊れたの…ごめんなさい…。」
といって泣いた。
あたしに謝ったって意味ない。
あんたが謝るべきは
アイでしょう?
あたしがそういいかけたとき
電話が鳴り響いた。
「アイさんが…っ」