恋愛イズム
「はぁぁぁあ…。」
またか…。
これで何回目だろうか?
一目惚れした回数と
告白した回数と
失恋した回数は
同じだろう…。
「また失恋?」
そんなセリフも聞き飽きた。
お昼タイムでみんなは
待ち遠しかったご飯をパクパク口に運んで行く。
「それにしてもさぁ…。
・・
ゆやも懲りないよね~。」
「うっさいなぁ…。
花子だって失恋した事くらいあるしょ?」
「さぁな?」
隣の相津 花子は、
一言言うなり、たこさんウィンナーを口に入れる。
不適な笑みを見せて…。
謎だな…
花子を見るなり、ゆやもご飯を食べ始めた。
「………ッでもさぁ!」
キレた様に玉子焼きに
フォークをぶっさすゆやは
「今頃フォークかよ」と変な所に突っ込む花子を置いといて…
「先輩に彼女なんか居ないハズなのよ!」
「ふーん。」
ゆやが告白したのが三浦 隼人先輩と言う美男子。
ゆやはイケメン美男子に
惚れるのが得意なのだ。
「今回は情報屋にだって
情報料もかけたのにさ!」
「アンタって変な所で馬鹿だよね…
つか、ドコの誰だよ?」
「……知らない…。
駅前の占い婆ちゃんが言ってた。」
「……その婆ちゃんは二度と信用すんな。」
「…ハーイ…。」
「たっく、騙されやすい性格直せよな。」
「そんな事言われたって。」
確かに騙されたかも…。
情報料で1000円もするなんて…。
お小遣いが足りない…。