僕の記憶が消えていく

俺は翌日からも永野先輩のジュースを買いに行ったり肩を揉んだりした。


『おい紺野このボール汚ねぇから俺たちが帰ったら全部磨いといてな。』


かごに入れられた無数のボール。


『ちょっといい加減にしろよ。いくら賭けで負けたからってひどすぎるだろ。主将だからって偉そうにしてるからこんなにまとまりがねぇーんじゃねぇの?』


永野先輩の態度にキレて口にしたのは世羅だった。


『はっお前何俺に文句言ってんの?』


永野先輩が世羅の胸ぐらを掴んで睨みをきかせた。


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