僕の記憶が消えていく
『あっお兄ちゃんの友達?』
先ほどと同じくらいの幼い子供が声をかけてきた。
『世羅の弟?』
『うん。裕太3歳。』
元気に答える男の子は無邪気に俺たちの手をひいて家に連れていこうとする。
俺たちはどうしていいのかわからずただ引っ張られる方へと着いて行った。
『お兄ちゃん。』
玄関を開け大きな声で世羅を呼ぶ裕太。
『どうした?』
俺たちが来てるとは知らない世羅が玄関の方へとやってきた。