僕の記憶が消えていく

『あれ。どうした?』


俺たちの気持ちとは裏腹に世羅はいつもどおりの世羅だった。


『あっお前謹慎中で退屈だと思って。さっきあそこでケーキ買ったから。』


颯太は言った。


『ありがとう。上がれよ。』


世羅は快く家に上げてくれた。


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