僕の記憶が消えていく
『嫌いじゃないよ。でもあーでもしないと自分が悪いことしてるって気付かねぇじゃん。』
『そうですよねぇ。』
世羅は自分の行動を認めてくれた鈴木先輩に嬉しそうに言った。
『でも永野先輩は昔は凄く優しかったんだ。永野先輩の1つ上の先輩たちから上下関係が激しくなって。意見すると殴られたり蹴れたりしてさ。永野先輩は殴ったりはしないけど先輩にやられたように上下関係っていうのを消せないっていうか…。』
『そんなの自分たちがやられて嫌なことを後輩にしてるだけじゃないですか?』
俺は少しキレ気味に言った。