僕の記憶が消えていく

俺たちは空き地で足を止めた。


『どうして俺避けてんの?この前のことまだ怒ってんの?』


香吏奈は俯いたまま答えようとはしない。


『香吏奈がはっきり言ってくんないと。もう俺のこと嫌いになった?』


香吏奈は目に沢山涙を溜めゆっくりと頬に流れだす。


『瞬…瞬のほうがあたしと別れたいじゃない。もう他に好きな子出来たんでしょ。』


香吏奈の言っている意味が理解出来ない。


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