僕の記憶が消えていく

最近お兄ちゃんのことばかり気にしてた。


『お母さん俺海老フライでいいよ。メイも海老フライ食べよ。』


泣き出したメイの頭を撫でたいつもと変わらない優しいお兄ちゃんに比べて私は知らずとメイを傷つけていた。


『メイ、明日ハンバーグとコロッケ一緒に作ろうね。』


メイは軽く頷いた。


メイ…ごめんね。


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