僕の記憶が消えていく

〜母side〜


これも1つの症状なのか?

不安が走った。


1週間後、私は大学病院に来ている。


『紺野さんどうぞ。』


看護師に呼ばれ診察室に入るといつものように岡田先生が腰掛けている。


『瞬くんどうですか?』


『箸を落としたりペットボトルの蓋が外せないことがありました。』


『明らかに症状が現れていますね。』


不安は的中した。


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