僕の記憶が消えていく

『瞬ってどこにいるのかな?』


颯太くんが言った。


『5階だって。』


『整形って3階じゃねぇの?』


世羅くんが言った。


『病室がいっぱいで入れなくなると病棟移動するんだってパパが言ってた。』


『香吏奈ちゃんのお父さんって確か医者だったよね。』


『うん、ここで脳外科医として働いてる。』


『そうなんだ。』


3人で話ながら5階の病棟へと向かう。


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