僕の記憶が消えていく

世羅が呆れた様子で俺を見た。


『お前、俺達がそんなにちっせぇ人間だと思ってたのかよ?綺麗事並べて何が悪い?親友なら悩み苦しんでる奴を助けたいと思うのが普通だろ。1人で抱え込むなよ。』


世羅の思いが嬉しかった。


『俺…。』


やっぱり勇気が出ない。


こんなこと言っていても実際の事を聞いて引かないだろうか?


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