僕の記憶が消えていく

俺達は久しぶりに笑った。


病室で見ていた空


あの時はただ眺めてるだけだったが今日はこんなにも陽だまりが気持ちいいのかと感じた。


『香吏奈ちゃんも心配してたから電話しろよ。香吏奈ちゃんならきっと俺達同様、病気の事聞いても何も変わらないと思うよ。』


世羅の言葉に『ああ』と答え俺達は教室へ戻った。


< 258 / 414 >

この作品をシェア

pagetop