僕の記憶が消えていく

『あのさぁ、ちょっと長くなるけどいいか?』


俺は全部話そうとした。


それでもし香吏奈が俺と別れたいと思ったら素直に別れよう。


『いいよ。どうしたの?』


『俺、脊髄小脳変性症っていう脳の病気なんだ。』


『脊髄…?』


香吏奈も颯太たち同様聞いたことない病名で俺の続きの話を静かに聞こうとしていた。


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