僕の記憶が消えていく
『パパあなたの考えは間違ってます。そういう人を治療するために職を全うしてるんじゃないんですか?そんな人が偏見な目で見るなんて。むしろ協力してあげなさいというのが正しいんじゃないんですか。』
『そうだけど。ママは彼がどれほどの難病か知らないからそんなこと言えるんだよ。医者としてではなく父親として娘が不幸になるのを見ていられない。』
『何故パパが香吏奈が不幸になると決めつけるんですか?そんな病気でも香吏奈は受け入れようとしたんですよ。別れを選ばされる方が不幸ではありませんか?』
ママが私の気持ちをわかってくれていて嬉しかった。