僕の記憶が消えていく

死への恐怖


『お兄ちゃん…ヒクッ…しょうちゃんが…』


数日後メイが泣きながら病院へとやってきた。


『どうした?翔大と喧嘩したのか?』


『うわぁーん。』


メイが声を上げて大声で泣き出した。


『どうした?泣いてちゃわからないだろ?』


『しょうちゃんが…しょうちゃんが…。いなくなった。』


『いなくなったって退院したのか?』


『違う。』


俺は身震いがした。


あの翔大が…


死んだ?


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