僕の記憶が消えていく
たび重なる不運
〜母side〜
瞬の学校から連絡があった。
私はお父さんと行くと校長室へ案内された。
『今紺野君は休学扱いですが退院されても本校は車椅子の方が初めてで設備がしっかりしていません。実に申し訳ありませんがこの際退学届を出して頂けないでしょうか。』
担任と校長が頭を下げた。
『待って下さい。瞬はいつか学校に戻り野球がやりたいと言っています。その希望を失なったら瞬は。』
お父さんが言った。