僕の記憶が消えていく

『香吏奈ちゃんいつも瞬のお見舞いありがとな。』


お父さんに言われた。


『いえ、私が瞬に会いたいから…。』


『香吏奈ちゃんには突然で悪いけど瞬と別れてくれないか。』


それは予想もしていない言葉だった。


お父さんは話を続けた。


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