僕の記憶が消えていく

『世羅には俺の気持ちなんてわかんねぇんだよ。』


そういうと颯太は、


『世羅のお母さん自殺したんだ…。』


衝撃的な言葉に俺は驚いた。


『あいつのお母さん、お父さんの借金で精神病になったっていうのは知ってるよな。』


『ああ。』


『生命保険で残ってた借金返せたけどあいつがこれから弟たち食わせていかねぇといけないから…。2学期が終わったら学校辞めるんだ。プロ野球選手の夢も崩れ、お母さんも亡くしそれでも瞬のこと気にしてる。あいつの気持ち…わかるよな。それに先生の気持ちだって。』


『先生すみません。休憩下さい。俺、ぜってぇ諦めませんから。』


先生に休憩をもらい俺は颯太と世羅を探した。


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