僕の記憶が消えていく
岡田先生に外泊届がもらえるか相談に行った。
『香吏奈と外泊ですか?瞬くんの体力を考えると外泊までは…。』
まず香吏奈ちゃんと一泊旅行をしている計画を知らなかった先生はお父さんとして驚き、その後患者の1人として意見した。
『でもどうしても香吏奈ちゃんと思い出を作りたいみたいで。先生お願いします。』
娘が一泊旅行というのも複雑なのだろう。
少し沈黙が続いた後
『わかりました。では知り合いの医師に連絡をしておきます。』
先生は渋々了解した。