僕の記憶が消えていく
〜瞬side〜
お母さんが先生に外泊届をもらってくれたけど香吏奈の父親でもある先生に俺からちゃんと挨拶しないとな。
俺は少し緊張しながら先生に会いに行った。
『勝手に香吏奈と旅行決めてすみません。』
『瞬くん…。』
お父さんの沈黙が続いた。
『香吏奈に手出すなよ。』
なんだか一気に緊張が解け先生もやっぱり娘を大事に思うお父さんなんだなと思って微笑ましかった。
『出したらどうしますか?』
『やっぱり許可は取り消しだ!!』
先生はむきになっていってきた。