僕の記憶が消えていく

『ねぇ瞬、本当に車椅子もってこなくて大丈夫だったの?疲れちゃうよ。』


『大丈夫だって。もし歩けなくなったら香吏奈におんぶしてもらうから。』


『えー無理だよ。』


香吏奈は真剣に断った。


『冗談だよ。ちゃんと自分で歩くから。』


そういって香吏奈と手を繋ぎ病院からタクシーで駅まで向かった。


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