僕の記憶が消えていく

『紺野くんだったかしら?』


『はい。』


『ここにいる生徒は何らかの障害がある。周りからは障害者扱いされひどいことを言われることもある。でもね…。』


先生は言葉を溜めた。


『未来は自分で切り広げないと。いつまでも過去を振り返っていたら先へ進めない。自分の幸せは自分の気持ちにかかっているんだから。』


先生の言葉は胸の中へと響いた。


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