僕の記憶が消えていく

『ありがとうございました。』


一通り案内され俺たちは養護学校を出た。


『瞬ごめんね。でもどうしても瞬にあの子たちの頑張ってる姿見てもらいたかったの。』


香吏奈は謝った。


『謝ることじゃないよ。正直始めはこんなとこ連れてきてって思った。俺もいつかはこうなるって見せたいのかなって…。でも今日みんな見てて病気を苦にすることなくむしろそれを活かしてる姿見てなんか込み上げてくるものがあった。』


今は香吏奈に感謝してる。


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