僕の記憶が消えていく


『ありがとうございます。』


そんな先輩をよそに僕は監督が認めてくれるこの言葉を聞きたくて頑張っている。


僕にとって野球はかけがえのないものだ。


そしてもうひとつかけがえのないもの


ものというより僕の愛しい人香吏奈(かりな)


それは去年にさかのぼる。



< 4 / 414 >

この作品をシェア

pagetop