僕の記憶が消えていく

中学校に着くと香吏奈はいて僕に気付き手を振った。


僕は急いで彼女に駆け寄った。


『ごめんな、待たせて。もう出かける前にメイが香吏奈んち行きたいってぐずってさ。』


『そうなんだ。メイちゃんも連れてくればよかったのに。』


『でも…初めての香吏奈んちだし。』


『そっか、じゃあ今度はメイちゃん連れて行こうね。』


香吏奈は微笑み僕の手をつないだ。


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