僕の記憶が消えていく

『うっそー?』


香吏奈が下から俺の顔を覗きこんだ。


『なんだよ。』


香吏奈が茶化してきたから軽く頬っぺたを摘んだ。


『痛っーい。仕返し〜』


香吏奈は繋いでた手を離し僕の頭を飛び跳ねて叩こうとしたが僕の背が高くて空振りした。


そんな彼女を見ていたら可愛くて少しだけ緊張を忘れさせた。


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