僕の記憶が消えていく

そして程よい春風が吹き桜も綺麗に満開に咲き誇っている中卒業式を迎えた。


卒業証書をもらい俺は香吏奈と帰る時だった。


香吏奈は少しだけ不機嫌な顔をしている。


『かーりな、どうしたの?』


髪をくしゅくしゅにして頭を撫でるけどまだ機嫌が直らない。


『どうした?』


香吏奈は歩いていた足を止めた。


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