僕の記憶が消えていく

あっやべぇ北原先輩と目が合った。


俺は慌てて目を反らした。


長い校長の挨拶も終わり自分たちも教室に戻る途中に北原先輩と大地先輩が俺たちの所へやってきた。


『久しぶりだな。』


『お久しぶりです。』


『お前たちいいよなぁ。どうせ推薦で入ったんだろ?』


皮肉めいた言葉を投げ捨てる大地先輩。


俺たちは返す言葉がなかった。


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