僕の記憶が消えていく
野球部
数日後俺たちは部活に参加した。
先輩たちはバッティングの練習をしているのに監督は俺たち1年には基礎体力作りだと校庭を走らさせたりボール拾いをさせたりバットを握らせてくれない。
『こんなのやってられるかよな。』
颯太が走りながら言ってきた。
『本当だよ。まだ中学の時のが良かったよ。これじゃ野球部って感じじゃねぇよな。』
世羅も続けて言う。
他の部員も監督や先輩に聞こえないように不満をもらす。