A baby's leaf
「戸田さーん、お呼びだよ~」
昼休み。
またいつものように呼び出される。
「また?」
呆れたように裕美が言う。
「仕方ないよ」
あたしは力なく笑って言う。
だってお姉ちゃんは本当に凄いし。
結構慣れてきてたりする。
そんなことを思いながら教室をでると、一人の男子。
身長が高くて、綺麗な顔立ち。
ただ立ってるだけなのに、異様に目立つ。
「今ちょっといい?」
そんな彼に聞かれて、あたしはただ頷いて彼の跡を追った。