A baby's leaf
「え?一個上?」
教室へと移動中に、裕美はずっと驚きっぱなしだった。
もうそれで、二回も先導の副担任に注意されている。
「異例の二年生会長。しかも女会長だって」
成績は入試のときからずっとトップで。
全国模試でも上位常連。
容姿は本当によすぎだし。
三歳から始めたピアノは数多くの賞を受賞している。
その上に、性格もよいと来れば…
「完璧人間だね」
裕美が感心したように言う。
あたしはゆっくり頷いて。
微笑みながら言う。
「自慢のお姉ちゃん」