A baby's leaf
「紅茶でいい?」
結局。
ここじゃなんだから、と圭介の家に場所を移す。
家には誰もいなくて、あたしはリビングのソファーに腰掛ける。
出された紅茶を一口飲んで、カップを静かに置いた。
「今日は圭介に言いたいことがあって来たんだよ」
「うん」
圭介はあたしの様子を読み取って、真剣な表情で頷く。
「あたし中一の時からずっと圭介が好きだった」
圭介は黙る。
しばらくすると、俯き加減で言う。
「ごめん、知ってた」
「…え?」
今度はあたしが黙り込む。