先生、私が変えてあげる♪





「あ、大丈夫・・・です」





この暑い中、さすがに行かせるのもあれだな・・・。




そう思ったとたん、京は重いからだを動かして、靴箱をあさった。






「え、とな・・・あ、あった」






「?」






京は、靴箱の中から取りだした、ひとつの傘を渡した。






「どうぞ。日傘」





「・・・あ、りがとうございますっ!でも・・・なんで日傘なんか・・・」






そりゃそうだ。




なぜ、男の京が、女が差す物の日傘を、持っているのだ。




まさか、京が日傘を使っているなんて・・・、亜子の頭にそんな疑問が浮かんだ。
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