先生、私が変えてあげる♪
「だから、どうぞ。つーか、これあげますよ」
「えぇえ!?いや、お借りはしますけど・・・さすがにもらえませんよ!」
「もらってくれた方がありがたいんですけど・・・」
「いやいや!ちょっと高価だし・・・遠慮しときます。ごめんなさい」
美原先生が、苦笑いで、南美の日傘を手に持った。
「では、行ってきますね」
ドアノブに手をかけ、振り返って笑った美原先生は、暑い夏の中、コンビニへと向かっていったのであった。
「・・・なぁ正輝」
「んー?」
「美原先生って、・・・『音羽』(おとは)ちゃんとそっくりだよな」
「・・・・・そーかな?」
正輝は、また懐かしそうに笑って、窓の外を見た。
「はぁ・・・もう6年もたったんだねぇ・・・」