先生、私が変えてあげる♪





「お、めずらしいな。お前がそんな・・・真面目なこと言うなんて」





「ちょっとひどいよね?・・・まぁ、大人になったってことだよね♪」





「大人、ねぇ・・・」






ガキの心にはなかった、大人の心。




大人の心になくなった、子供の心。




高校生から、俺たちは教師になったんだ。





「戻りてぇーなぁ・・・!!」





「俺も♪・・・できるのであらば、戻りたい」






正輝の、彼女、『音羽』ちゃんは、いたって普通の家庭の次女で、いたって普通の成績だった。




派手って言うより、清楚で。




ガサツいてるってより、おしとやかで。




でも、明るくて、面白い子だった。
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