先生、私が変えてあげる♪
「・・・はい?」
濡れた髪をタオルで拭きながら、口を開いた。
まだうるさく鳴く、セミの声が響く。
「あのさ、さっき学校行ってきたら、写真を見せられた」
「はあ・・・」
蒼井は、首をかしげながら、俺を見た。
「その写真が、ほら、前にお前と俺で買い物行ってたとき、あっただろ?その時の写真なんだよ」
あえて、手をつないでた所、と言うのは伏せておいた。
「えええ!?マジっすか!」
「うん。マジ。で、あやうく、蒼井と俺が交際してるのかって、疑われてたけど、ちゃんと否定しておいたから」